そもそも税理士とは？税理士の仕事について解説いたします。

税理士は、税金のプロとして、国から認められている資格です。

税理士の行動は、税理士法で定められています。
特に、税理士法では、独立した公正な立場で業務を行うこと。
申告納税制度の理念にそって業務を行うこと。
納税義務者の信頼にこたえること。
法律に基づいた納税義務の適正な実現を図ること。
などがうたわれています。

税理士法において独立した公正な立場で業務を行うことがうたわれている以上、税理士は、納税者の側に立って業務を行うわけではありません。
また、国の側に立って業務を行うわけでもありません。
あくまでも独立した公正な立場で業務を行うのです。

さて、このような状況において、納税者である自分の顧客から脱税の相談や粉飾決算の依頼などがあった場合にはどうしたらよいのでしょうか。
その納税者が自分にとって高額な報酬をもらえる優良な顧客であったとしても、断固として脱税の相談や粉飾決算の依頼については拒否しなければならないのです。

税理士の主な仕事として、次のようなものがあります。

１、税務相談

会社や個人事業者など税金を納める必要のある人（納税者）の税金の計算や申告書類の作成などについて納税者からの相談に応じます。

２、税務代理

税金の計算について税務調査などがあった場合に、納税者に代わって税務調査官に納税者野の意見を述べたり、不服申立てをしたりします。
税務代理をする場合には、必ず納税者から委任状をいただき提出しなければなりません。

３、税務書類の作成

税務署などに提出する申告書や申請書などの書類を作成し提出します。
税務書類を作成し提出する場合には、その書類に税理士の署名押印をしなければなりません。

４、その他

１から３の業務は税理士法に規定された無償独占業務で、これらの業務を税理士の資格を持たない者が行うと罰せられます。
税理士は、１から３以外の次のような業務も行ったりします。

記帳代行・会計業務
国際税務
設立・再生などのコンサルティング業務
相続・事業承継
株式公開支援
M&A
会計参与
外部監査
補佐人など